朝から新聞に毒づく。

我が事務所では朝日・読売の2紙を購読している。起床後は限りなくダラダラとその紙面を眺めつつメシを食むのが日課である。ちなみに今日の朝メシはブタキムチ。夕べの残りではなく、ちゃんと早起きして作ったものである。朝からハイカロリーのメシを食うのが我が健康の秘訣。なお牛角キムチは5月1日、豚バラ肉は3月6日が賞味期限だったが、きちんと火を通して調理したので無問題だと思う。そう信じる。でもオススメはしない。


ダラダラと紙面を眺めつつ、高カロリー低栄養なメシをグチャグチャ噛みながら紙面のアレコレに毒づくのが日課なのだが、今日は何かと毒づくネタの多い日なようで、大きなネタこそ無いものの、突っ込みどころ満載であった。ここはひとつ今日の各紙の「突っ込みどころ」について書きたいと思う。
 
 
朝日TV欄「試写室」は、NHKスペシャルの紹介である。フマオマキザルとかいう微塵も可愛げの無いサルが、なんか二足歩行したりとか、石etcを道具として使ったりするらしい。その特集である。
“実割りには技が必要で(中略)若いサルは失敗してもあきらめず繰り返し石を振り落とす。その姿に私たちが忘れかけていた何かを教えられる気がする”
…朝っぱらからダラダラしてる我が身だからというわけでなく、こういう紋切り型を朝から読まされると気分が悪い。
そもそもサルは、諦めない=諦めるだけの英知?が無いからサルなのであって、挫折し、涙の中で諦めたりすることがあるから人間は魅力的なのである。ってこれはまぁ暴論だが、なにしろこういう手垢塗れのセリフが臆面も無く簡単に出ちゃうところがぶっちゃけ朝日のダメなところだと思う。
 
  
同じくTV欄。今日は夜中の2:40よりTV朝日で「大島渚の今」なる番組があるらしい。
「今」ってアンタ、大島は確か・・・と。ちょっと観たい。てか観てみたい。
 
 
読売の1面。公立高校の学区が20都県において撤廃される由。今まで公立高等学校は基本自分とこの学区内にある中にしか行けなかったが、そういう枠が撤廃される、という。要するに少子化の折から公立高校も自由競争、魅力ある・人気ある学校だけ残して不人気校は潰してマンションでも建てちゃいましょう、というわけである。
公立の学校において、子供ら(+保護者)への人気取り優先、というスタンスが常態化してしまうことに危惧もあるが、考えたら従前から越境入学など当たり前に有ったわけなので、あんまし意味無い気もする。
高校に限らず学校の統廃合には、多くはその学校のOBであろう地域住民による反対が付き物であるらしい。行政の都合のみで我が母校を勝手につぶすな!、と。なので、この制度が、トットと金にならない学校をブッ潰してマンション用地として売っぱらいたい行政側の口実になったりするんだろうな、と思う。
・・・しかし読売は、ホンッッットに記事が薄い。薄っぺらい。1名+3面の多くを裂いてるにも関わらず、上っ面しか書いてない。妙に偏向されれもナンだが、もうちょっと突っ込んで欲しいと思う。ちなみに朝日にはこの記事は無かった。
 
 
週刊現代の広告。現代といいポストといい、どうしていいトシをしたオトナがこんな下らない雑誌を作っていられるんだろうか、と思う。
“元巨人軍・條辺の第二の人生”
・・・これなんかは確か去年TVで特集されてちょっと話題になったネタである。なんで今更?である。ってか要するにパクリネタじゃねーか、と。
週刊ポストはポストで
“ビーチの極小ビキニに注目!アンダー全処理・ハイジニーナギャルが増殖中”
・・・ああクダラねぇなぁ。こういうのも早慶レベルとかのいい大学出たヤツとかが書いてんだろうか。こんなのとか、
“夏の連ドラ女優の通信簿”
とか、こういうの書いてて死にたくならねぇのかなぁ、と思う。こんなヤツでも入社時は“ジャーナリズムの前衛として”とかなんとか面接でホザいてたりするんだろう。
ちなみに“アンダー全処理”ってのは要するにパイパンってことなんだろうか?特段の理由も無くパイパンにしてる女にロクなヤツはいない。
ちなみに、今回の現代の目玉は
嵐・大野智『大麻で3P』報道でジャニーズ崩壊危機!?
http://www.cyzo.com/2008/07/post_786.html
これ、これですよ。
“同席した女性が赤裸々に証言!”って、どういう女なんだこいつは。その理由は割愛するが、特段の理由も無くパイパンにしてるような女にはこういうタイプが多い。聞くと3年前の話らしい。エゲツないほどあからさまなハニートラップである。非常にわかりやすい。大ちゃんが仮にハッパやってたとしたら、この「同席した女性」もやってないわけがないので、こいつも一緒にパクってしまえ、と思う。
てか3年前じゃ以降常習してない限り今尿検査やったって陰性に決まってる=今現在においては具体的な証明のしようも無く、さらに3年前に3Pやろうがスワッピングしようが今現在において(妊娠等してない限りorのっぴきならない病気に罹患してたりしない限り)何ら物理的な影響などあるわけもなく、っていうかそもそも誰と誰がSEXしようが第三者には本来どうでもいいのであって、要するにこの記事は「今」においてほぼ何の意味も持たない。そういう意味で、本来の意味からするとこれは「衝撃スクープ」でも何でも無い。ホントに単なる覘き趣味でしかないのだが、このバカ雑誌を作ってるおバカさん達にはジャーナリズムなどどうでも良いらしく、かくして日々この手のバカネタが巷に溢れる結果となる。
そりゃ雑誌も売れなくなるわけですよ。出版不況は相当深刻なはずなんだけども。
ちなみに現代は現代で、前編集長が更迭されたとかされてないとか、なんだかモメてるらしい。大ちゃんが3Pしたかどうかよりも、その話の方が興味深い。また、大日本雄弁会講談社はそんなんでいいのか!?とも思う。
あと、大麻って、吸うと3Pしたくなったりするものなんだろうか?どっちかっていうと逆なんじゃないかという気がするんだけども。
 
 
「大田光さんを殺す ネットで脅迫容疑、逮捕」・・・某大型掲示板等でここの所大流行の殺人予告であるが、あれ?もしや?と思って読み進めると、今回のこれはどうやら某大型掲示板・某板において極めて有名な固定ハンドルの人であったらしい。
この人は今回に限らずずいぶん以前からこの手の書き込みをし倒していたので、きっとproxyサーバを多重に通し、日本大使館も無いような国のサーバ経由でアクセスしたりして追求・逮捕を免れているに違いない、じゃなきゃこうもしょっちゅう逮捕されかねない書き込みばかり出来るはずがない、と思ってたんだが、なんの事はない単純な生IPで書き込みしてたらしく、アッサリ御用になってしまった。要するにストレートなバカだったということである。
 
 
読売は数ヶ月前から「編集手帳」の文字数が大幅に削減された。看板(であるべき)コラムが縮小しちゃうってのはどーなんだろうか。
方や朝日の「天声人語」は相変わらずである。そんなこともあって正直読み応えがあるのは「天声・・・」の方である。
・・・が!ここんとこ、「天声・・・」がおかしい、と思う。大昔からこうなのかもしれないが、だとしてもとりあえずワタシは数ヶ月前から時々「天声・・・」に違和感を感じる事がある。
きっかけは6月の中ごろだったか、欧州のどこかの高級ホテルで、歓迎すべき客の国籍No.1が日本だった、というネタがあった。このことについて、要するに日本人は金払いが良いから有り難がられてるだけに違いないので、ワレワレは反省すべき云々、と書かれていた。そこまで自虐的にならんでも・・・と思ったのだが、「天声・・・」においてこれは序の口で、意識して読んでいくとこういう自虐的なスタンスが、結構、かなり、頻繁に見られる。
ことさらエラそうにしてもいけないが、自虐的に過ぎるのも害悪である。ちなみに今日の「天声・・・」は特に当たり障りの無い内容でした。「編集・・・」の方は、防衛省にハッパかけてます。
 
 
文字数制限もあるので、最後にひとつ。
昨日は山本昌が阪神相手に好投し、199勝目を挙げた。あと1勝で200勝、区切りの名球界入りにいよいよリーチ、である。
近代日本プロ野球において、投手の200勝は、おそらく山本昌のあと、まぁ松坂が日米通産で到達するかなって程度で、もはやそうそう出てくる記録ではない。大記録である。
・・・にも関わらず、各紙とも  扱  い  が  悪  い 。
そもそも読売朝日とも、中日ドラゴンズの扱いそのものが悪い、5月だったかに吉見が完封勝ちした時、どんだけデカく取り上げられてるかドキムネしつつ確認すると、なんと17文字。1行半しか記事が無かった。短歌より短い。
で、立浪がブレーキになっちゃった時は写真つきで特集。こんな話は無いだろ!と大いに憤る。憤慨。
だったら中日新聞、中スポととればいいじゃん、と思うのだが、中スポはつまんねーんだよね。ドラゴンズ記事以外が、ね。