また朝日新聞にケチをつける。

長期地方ロケを控えて重なる仕事をこなすのに四苦八苦、ここのところじっくり新聞を読むヒマもなかなか無かったのだが、昨日深夜にようやく一段落し、いよいよ今晩から心置きなく「旅立ち」である。
で、今、すっかりたまってしまった新聞を端から読んでるところ。
・・・1年前くらいまではこんなこと無かったと思うのだが、特にここ数ヶ月の朝日新聞はいったいどうしちゃったの?と思う。思えてならない。トップからコラムから社説から、いわゆるメジャー紙のニオイが感じられない。特定層に向けての「機関紙」の雰囲気である。トップ記事の論調など、無知無学のオレにさえなんらかの「偏向」が感じられる内容であり調子である。それも非常にヘンクツな「偏向」。なんかヘンなの!という感じである。
コラムも、“いったいこの人なに言っちゃってんの??”という内容が・・・いやホント、最近目に見えて増えてる気がする。


3月5日・・・あぁこの日は某代理店からの仕事の第一校提出日だったなぁ、新聞が来たときまだ編集やってたっけ・・・この日のコラムは小沢氏の「企業献金」云々ネタだったが、いきなり下記であった。
 “小沢氏は捜査を「不公平」と強調した”
 “なぜ今回だけ捕まるのか、胸中には憤りがあるようだ”
 “この点は小沢氏だけではなく、国民を納得させる責任が検察側にもあろう”
・・・言わんとすることはわからんでもないが、最初っからこういうこと言っちゃうのはどーかと思う。こういうこと言う前に、「メジャー紙」としてまず言わなきゃいけないことがあろう。なにしろ党首の筆頭秘書がタイホされてんだからね。仮にも大政党の党首の、ですよ。とりあえずオレは「なんで小沢氏だけ?」ということで、憤ったりはしていない。
でもって同じ日の社会面では、検察幹部からの談話という体裁でもって、
 “小沢氏の議員生活は自民が長いんだから、そういう体質なんだよ”
ってどんだけ与党自民党が憎いんだろうか。引き合いの出し方がちょっと強引というかアホっぽいというか・・・クドいようだが、捕まったのは「民主党党首」の側近なんだけどなぁ、とりあえずは。
 
 
あと、今日7日のコラム。
宮沢賢治の作品「オツペルと象」が引用ネタ。ご存知の通りこの作品、地主にこき使われて疲れきった象を助けるべく、仲間の像が大挙して押しかけ、建物を壊し人間を潰しした末にめでたく救出成功して森へ帰っていく、といったような物語なわけだが、
 “白い象は、資本家に搾取される者の象徴とも読み取れる”
・・・いや、そうかもしいれない。そうかもしれないけども、そうなのか?と。
とりあえず宮沢賢治は、ここでこういう形で採られることをよしとはしない気がする。愛読者もしかり。
とりあえず非常にイヤな感じの「読み取り方」だなぁ、と。・・・あとオレ的には、「資本家」とか「搾取」だとかという単語使用法のアナクロさが非常にハナについた。
だいたいこのコラムは、赤塚不二男「おそ松くん」の六つ子を“画一化された現代人の象徴”とか言っちゃったり、およそ見当はずれな中身が多い。スゲー多いと思う。
 
 
モンクつけたらキリが無いの、もうやめとく。
とにかく朝日は、沢木耕太郎氏が書評を担当してたりなど、面白い記事も多い。
多いんだけども、なんじゃこれは?と思わず考えちゃう記事も多い。

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