貴乃花よ・・・。

年齢は私の方がゼンゼン上ですが、貴乃花は尊敬するスポーツ選手の一人なので、今回のわけわからん「騒動」はとりあえず残念です。
晩節を汚す、とは正にこのこと也、か。我が事務所件住居には地上波放送を受信できるテレビは無いので、具体的に彼が何を言ってるのか、またどんなヘアスタイルなのかなどは、専ら各種サイトから知るしか無い状態なのですが、なんだかあちこちの番組に出まくって、あれこれ喋るまくってるとか。

現役時代、あれほど寡黙だった名横綱、変われば変わるもんです。

ただ、彼にいわゆる一般常識だとか、「普通」さを求めるのは、これはこれで少々酷なような気もします。
大相撲の世界で横綱にまで上り詰めるということは決して「普通」のことではないのでありまして、で、彼はその「普通じゃ無いこと」を目指し、それを実現した、という、極めて「普通じゃ無い」人だから、です。

つまり、良い意味において彼はトンでもなく異常な人なので、ワレワレのような何のヘンテツも無いフツー人間の世界のモノサシにあてはめてはいけない、と。

国辱。

こんなに悲しい話もそうそうありません。以下また例によって日刊スポーツ紙面よりの引用。

<ボクシング:フライ級10回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール
 「浪速の闘拳」亀田興毅(18=協栄)が、移籍初戦を179秒KOで飾った。元WBC世界ライトフライ級王者サマン・ソーチャトロン(36=タイ)との10回戦。亀田は1回に右ボディーで2度のダウン、最後は左フックで3度目のダウンを奪い、2分59秒KO勝ちした。世界王座10度防衛の相手に圧倒的な攻撃力で、後楽園ホールを満員にしたファンのハートもわしづかみ。デビュー以来無傷7連勝(6KO)で、目指す世界王者へ再スタートを切った。
リング上では179秒で元世界王者を沈めた。前傾姿勢でガードを固め、様子をうかがったのも30秒だけ。「最初のパンチ、ガードの上やったけど全然パンチなかった。あれで勝てると思ったわ」。元王者の衰えた攻撃力を見切り、一気に攻めに転じた。
「今日のデキはよすぎる。4回ぐらいまで行くんが理想やけどな」と父史郎氏(40)はぜいたくな不満を口にした。金平会長も「非常に満足している」とエビス顔。協栄の亀田は、最高の形で第1歩を踏み出した。

・・・あのサマンが、こんな醜態をさらすことになろうとは。

ボクシングファンなら極めて当たり前に知ってることですが、サマンはかつて名チャンプでした。
別格中の別格、「神様」リカルド・ロペスには苦杯を舐めましたが、その後は世界J・フライ級を文字通り制圧、詳しくはhttp://www4.pf-x.net/~iyanbox/career-record/WORLDWBC/WBCLF/saman-sow-jaturong.htmこちらを参照頂きたいのですが、正に世界中の強豪たちを総なめという感じでした。

その対戦相手、当時からのボクシングファンには非常に懐かしい名前が並びます。
ハイメ・アリグインは井岡の噛ませ犬として来日したやつだな、とか、そういえばウンベルト・ゴンザレスに引導を渡したのがサマンだったんだな、とか、細野、八尋、ガンボア、と、日本のジム所属のホープたちにとって非常に高い壁だったな、とか。

・・・そう、皆それ相応の期待を背負ってサマンに挑んだ(中でも八尋はかなり期待されてましたっけ)んですが、皆この小柄で温厚そうな顔立ちのタイ人に歯が立ちませんでした。いやホントに「歯が立たない」って感じでした。

10回の世界王座防衛を果たし引退、しかしその後津波だか地震だかで金銭的に大きな損害を受け、3年ぶりにカムバックし、現在2連敗中。
・・・亀田と対戦したサマンは、もはや往時のサマンではありませんでした。

あの鬼神のように強く、日本の期待を背負って立ったホープたちの前に何度となく立ちふさがった、あのサマン・ソーチャトロンはそこにはいませんでした。

いたのは、「昔強いボクサーだったタイ人のおじさん」。

今回、ここでワタシが何を言いたいかというと、このマッチメイクはどうなんだ!?という、そこのところに尽きます。

亀田の、この試合までの計6戦、相手は全てタイ人でした。
それも、一説(かなり信憑性の高い「一説」)によると、全員一度も勝った事の無い選手らしい。
0勝6敗とかそんな感じのヤツばっかしだそうです。

で、今回7戦目のサマン(ちなみにサマンもタイ人)は上記したような状況・・・なんだ、マトモな選手は一人もいないじゃありませんか、と。

亀田選手そのものは、確かに素質もあり、その体つきから察するにストイックなトレーニングを真面目にこなしている様子です。

彼が考えなければならないのは、与えられた対戦相手に「勝つ」、そのことのみであるべきで、実際彼はそういうオノレに課せられたボクサーとしての使命に忠実に従いました。
いいんです。リング外で何を言っても、とにかくキミはボクサーとしての義務である「勝つための努力」を十二分にし、どんな対戦相手であろうとも、唯一無二の目的である「勝利」を得ている。
だから、キミはとにかく充分素晴らしいボクサーです。それは、ちゃんと、わかる人がみればわかる事です。誰に恥じる事はない。

恥じなきゃいけないのは、その周りのろくでもないオトナたちです。

まず、こういうマッチメークは、今まで業界を支えてきた、いわゆる「目の肥えたファン」にとって、ドッチラケ以外のナニモノでもありません。
全く勝敗に対するスリルもなく、攻防の技術に対する堪能への期待も無い。
例えグリーンボーイ、4回戦選手の試合であっても、そこには上記したような ボクサーとしての義務である「勝つための努力」を十二分にし、どんな対戦相手であろうとも、唯一無二の目的である「勝利」を真摯に目指すもの同志だからこそのスリルがあります。
また4回戦選手なりの攻防技術を堪能することもできます。

しかし、亀田のこれまでの7戦には、なーんにもありません。

そりゃそうで、苦心して、決してそういうものがあらわれたりしないようなマッチメークを組んでるからです。
亀田がどうやって勝つか、というスリルや面白みさえここにはありません。
名前も知らないタイ人選手との対戦が6戦ほど続き、そろそろちっとは名前の有る選手とやらないとマズいかな、でもここでリスクの少しでもある選手とやるわけにはいかないし・・・誰かいい按配のヤツいない?・・・サマン?ああ、あのサマン?なんか懐かしい名前だねぇ、今なにしてんの?・・・ほー、カムバックしたの。で2連敗中?そりゃいいかもな・・・!
ってな感じで決まったんでしょうね、この試合。

で、亀田はその期待通りに勝つ。

でも、この試合そのものや結果に期待し満足しているのは、ほとんどボクシングを見たこと無いくらいの人や、亀田がとにかく勝ちつづけることによって具体的な利益が得られる立場の人たちだけです。

そういや、亀田自身は、こういう試合が組まれつづけることに、満足しているのでしょうか。

彼は・・・まぁ辰吉などと比べちゃ可哀想ですが、少なくとも並以上の才能を持った選手です。

で、生真面目に、ストイックに日々トレーニングしていることは、リング上の彼の体つきをみればわかります。

7試合もやっちゃんたんじゃもう手遅れかもしれませんが、あまりイージーな「試合」ばかり繰り返し、それになれてしまうことは、彼にとって非常に良くないことのように思います。

高橋直人のようにガンガン強豪と連戦しろ、とは言いません。
しかしボクサーにとって、試合そのものから学ぶべきものも多くあるように思います。

・・・それにしても、

「最初のパンチ、ガードの上やったけど全然パンチなかった。あれで勝てると思ったわ」。元王者の衰えた攻撃力を見切り、一気に攻めに転じた。

・・・いや、こんな悲しいことはありません。

世界王座を10度防衛、超軽量級でありながら5連続KO防衛した豪腕が、いまやこんなありさま・・・。

トシは取りたくないものです。
そして、サマンの今後の人生に幸あれ、と。

焼肉をまた食った、というところから沖縄話へ(珍しく写真・動画付)。

19日、higuchinsky氏はしもとゆか氏、そして両氏と同様、当サイト管理人の大学時代の同級生であるyayoi氏と、なぜか中学時代の友人である高木登氏と、ワタクシ、という、接点のよくわからない5名でもって焼肉を食いに行きました。
その内容については上記各位のサイト中の「日記」等を参照されたいのですが、要するにワタシがホームラン級のバカチンだった大学時代と、さらにもっとバカチンだった中学時代の、それぞれの時期におけるワタシ及びワタシの周辺にいたバカチンたちとによる、極めて劣悪かつ醜悪でバカチンなエピソードを、ワタシが例によって調子に乗って喋りまくった、という体裁でした。
もう反省する気にもなれません。
(カーズは)
2度と地球へは戻れなかった…。
鉱物と生物の中間の生命体となり
永遠に宇宙空間をさまようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうちカーズは考えるのをやめた。

・・・これにならって、ワタシももう反省するのを止めようかと思っております。開き直るという意味では無く。

とうとう小津・黒澤に特化してきた。

6日の続き。
小津の日記だか、どこかの雑誌に掲載されたエッセイだかに、このチンチン電車の車窓風景などを織り込んだもんがあります。深川は佐賀町、永代橋の活写はお見事、一芸に秀でるモノの、その目は万能なのかも知れません。

まだまだ映画の話止まず。

1日、3日、4日と、やたら原田知世さんの「時をかける少女」での白ブルマーについてばかり触れてしまいましたが、なんでこうもしつこくこの件に拘ったかというと、要するにアタマにキてるからです。いかにもお菓子系オタの好みそうなカッコを知世さまにさせるんじゃない!と。
大体、知世さまは、どちらかというとセックスアピールの強くないタイプだと思うので、ああいうカッコは私的にムカつくばかりでなく、女優としても、また「時を・・・」の場合作品としてもあまり得策な志向ではないと思うのですが、どうでしょうか。

なんと、まだ映画の話が続く。

1日、3日に続いて今日も映画の話をモノするわけですが、その前に・・・モーニング娘。の、矢口さんがなんか脱退?卒業さるそうですね。
で、時を同じくして、新メンバーが加入されるそうです。
当サイト管理人の中学時代の友人に、やはり同級生である高木登氏(2月13日の当サイト記事を参照のこと)が強烈に嫌っているTというのがいるのですが、彼がいわゆるモーオタなので、ワタシもそれなりにこのグループについては知識があります。
メンバーの殆どがホンの子供だったりすること、年がら年中メンバーチェンジしてるらしい、ということ、などなど。
あちこち・・・様々なメディア等で彼女らの活躍をみるにちけ、ワタシはキャバクラorフィリピンパブのショータイム、もしくは江戸時代の角兵衛獅子を連想します。
年端もいかない子供をサンザン働かせて、その甘い汁を吸ってるオトナを、ワタシは無条件に憎むのであります。
今度の新メンバーは、齢12歳だそうです。
全ての取り巻きのオトナがデコちゃん(高峰秀子さん)の養母のようなのばかりでは無いとは思うのですが、いや、やはり、どうなのかなぁ、と。

ひたすら映画の話が続く。

5月1日の続き。
・・・と思ったのですがその前に、また例によって無断転載で申し訳ないのですが、
原田知世さんが結婚、38歳イラストレーターと
女優の原田知世さん(37)が、イラストレーターのエドツワキさん(38)と1日に結婚した。
原田さんが自身のホームページで2日、明らかにした。
エドさんは広島生まれで、1986年からイラストレーターとして活動を開始、国内外のファッション誌などで女性の肖像を描いている。2人は結婚後も仕事を続ける、という。
(読売新聞)

だそうです。
いやはや。最初「江戸アケミさんと結婚」かと思って、縁起でもないミス記事だなぁと思ってしまいました。
それはともかく「時をかける少女」での彼女はカワイかった。
また、白のブルマーなんて、世の中にあるんだなぁ、とも・・・あれは映画オリジナルなんですかね。ありえないだろあんなの、と。
・・・なんでこんなこと最初に書いてるかというと、ショックだからです。
ああ、ショックだなぁホント。

最近観た映画について連鎖的に書き連ねる。

ホンのちょっとだけこのGWにはヒマが出来ましたので、つらつらと、ワザと無作為に、それでいて微妙な関連性を以っていくつか映画を観ました。観た、というより、眺めた、って方が適切かも、というほどの、極めて軽い感じでの鑑賞です。
まず、「雄呂血」から始まります。スゴいところから始まるのだ。

死ぬこと、と、生きること。

ここ数日、いや、数ヶ月ほど、人生始まって以来ってくらいの多忙、多忙。多忙を極めました。
もはやblogの更新どころではなく、それどころかホントにメシ食うヒマもなかった。ここ数ヶ月食事らしい食事の席に着いた記憶が3回くらいしかありません。経営者としてこんなにウレシく且つ有り難いことはありません。当サイト管理人は特定の宗教にクミするものではありませんが、とにかく神様に感謝しなければいけません。
また、多忙である=仕事がたくさん有る、なわけですが、欲張ってナンでもカンでも抱えてバタバタした結果、すっかり体調を崩しました。
これも人生始まって以来くらいの重症で、高熱にうなされ、セキは出る・・・というか、セキしたいんだけども肺が痛くてセキこめない、という次第で、数日間文字通り寝込んでました。
どうにかこうにかカムバックしまして、改めて健康の有りがたさを実感しているところです。
ああ、生きてるっていいなぁ!、と。