2016年

しごとについて。

先日は某保育園の「おたのしみ発表会」なる行事の収録でした。某代理店の営業マン氏の奥様に、娘さんのクラスの「卒園記念ビデオ」なるものの制作を頼まれたのがもう5年前か。この時の動画を園長先生に気に入って頂いて、以来毎年こちらの「発表会」を収録させて頂いております。
さらに昨年はこれが他の保育園の園長先生の目に留まるところとなり、他保育園の「発表会」も承ることになっております。有り難い話です。この手のDVDの相場がよくわからないので弊社制作分が高いんだか安いんだかもよくわからないのですが、なにしろ成果物に関しては喜んで頂いてるようで、とにもかくにも有り難い話なのです。
 
弊社は動画制作というジャンルにおいてはどっちかっていうと企業様のものに携わることが多く、またジャンルに捉われなければやれサイト制作、チラシ・ポスターetcの制作、スチル撮影、雑誌etcの取材や原稿書きなどなど無暗矢鱈にいろんなことを承っておるのですが、今回のような収録関係のものが最も緊張します、やり直し・撮り直しがきかないからです。なので、やり直しのきかない撮影が無事に終わったら、その反動?で編集にはかなり力を入れます。DVDを購入された保護者の方に、ウチの子があんまし写って無い!とか、ウチの子の寄りが少ない!なんて言われないように、ありとあらゆる手練手管を駆使して仕上げます。そうしないと怖いからです。保護者や先生の皆さんらに怒られるのが怖い、というのも無くは無いですが、なにより、被写体であるお子さんらの「記録」に汚点を残してしまうのが怖い。
ということで正直けっこうなレベルでの切迫した危機感を以てコトに当たっております。
 
聞くところによると、幼稚園だ保育園だ学校だっていうところでの収録・主にDVDソフトウェア制作は、ほぼそれ専門の業者さんがおられる由。こういうのを専門にやってる会社さんだってぇからさぞかしスゴいのを作ってるかというと必ずしもさにあらずで、「これが前の業者さんが作ったものなんですよ」なんつって過去分DVDを観せて頂くと、10秒くらいでトンでもないやっつけ仕事だってのが丸わかりだったりすることがしばしばあります。
 
こういうのはよろしくない。よろしくないねぇ。予算関係や時間的制限等で、どこかに妥協点が発生、若しくはそれを見出さなければならないのは必然というか宿命ではありますが、丸々やっつけ仕事でOK、ってわけじゃないよ。
だいたいこういう案件を「やっつけ」でやっちゃうようなヤカラに限って、なんだか妙にギョーカイ人ぶってたりなど、いけすかないヤローだったりします。ああイヤだイヤだ。そもそも弊社も含めてワレワレの仕事なんてのは江戸時代なら士農工商の範疇外だったわけで、とりあえずエラそうにしていいリクツなどどこにも無いはずです。ってまぁ殊更卑屈になる必要も無いですが、エラそうにしていいわけが有るはずも無いのです。
 
なにしろ昨日の収録はほぼ上手くいったので良かった。いや良かった。
 
オチはありません。

「ウルトラQ」。

大学時代の「シナリオ実習」なる授業のセンセイがこれに関わっておられまして、最初期の授業で“皆も一度は観るように”みたいなことを仰られたのですが、そういうことをいきなり言われると観る気が無くなるのが人情というもので、結果そのまま20有余年、現在まで観ずにおりました「ウルトラQ」、納品×2件が終わったのを良い事にイッキに観てしまいました。

存外に面白かったので、こんなことなら素直に当時観とけばよかった。
内容については多くの方が広く深く語ったり書いたりしておられるので割愛しますが、なにしろ面白かった。皆も一度は観るようにね、ということで。

印象に残っているのは第15話「カネゴンの繭」ですね。
カネに汚い少年が懲罰的にカネゴンなる怪獣になっちゃうやつですが、この少年の名前「カネダ・カネオ」ってのがまず素晴らしい。世の中にこれ以上カネに汚そうな名前があるでしょうか。

また、カネゴンになってしまって困ってるカネオ少年の友人らが、助けを求められてるにも関わらず

「こいつに芸を仕込んでサーカスに売ってカネにしよう!」

などという血も涙も無いところで一致団結し、さらに実際に玉乗りなどやらせ、失敗ばかりのカネゴン少年に対して

「こいつはダメだ金にならねぇ!」

などと言い放ってしまうとことろも最高でした。

ちなみにこのカネオ少年役をやった少年のツラ構えも最高でした。どこでどうやってこういうツラのガキを探してくるのか不思議ですが、思うに当時はこういう面相の子どもばかりだったんでしょうねきっと。
だんだん子どもの顔etcがキレイになってきてるんだなぁ、とは、小津の「おはよう」だとか、木下版「二十四の瞳」を観てもそう思えます。っていうかオレなどの子どもの頃と比べても今の子は総じて美少年美少女ばかりな気がします。なにが違うんだろうか。やっぱし食い物のモンダイでしょうか。

ところで、少年らの遊び場は造成途中の宅地らしき広っぱなのですが、造成作業中のブルドーザーが「西武」のものだったりするところに時代を感じます。確かにこの会社はこの時期(昭和40年代初頭)からこういう感じで宅地を作り駅を作りして伸びていき、その結果として後年にバブルのバブルらしいところを担っていくことになるわけで、現代に続くナニモノかをオレはそこに見ちゃったりしました。

そういうところから考えてみると、戦争で一面焼け野原になったところからホンの20年足らずで、登場人物たちが普通に電話を掛け地下鉄に乗り飛行機で旅行し、している。このことはスゴイことですね。「焼け野原」からここまでで20年。オウムが地下鉄にサリン蒔いた年から今年で20年ですが、当時と今とで前述の20年ほどの抜本的(と言っていいと思う)な変化がありましたかね。

しかし「ウルトラQ」、近々のうちにオレは恐らく全編観ることになると思います。

「練習の厳しさ」について。

高校時代の部活の話なのですが、こと「練習の厳しさ」ってことで言うと・・・例えば夏合宿、確かにこれはホントに朝から晩まで直射日光の中で走り回ってたわけで、相応にキツいものではありました。

しかし、当時よく言いあってたのは、硬式野球部の練習はこんなもんじゃないらしいよ、ということでした。甲子園を本気で狙えるレベルでしたのでむべなるかなではあります。練習内容のみならず、先輩後輩の上下関係もしかり。
そうか、じゃあオレらなんかまだマシなんだなぁ、ということで妙なコンセンサスが取れていたように思います。

で、後年になって、その硬式野球部だった方にお会いしたのですが(=先輩にあたります)、いわく

“いやぁ、PLとか池田なんかはこんなもんじゃ無いらしいよ”

とのこと。「甲子園を本気で狙えるレベル」と、「甲子園での優勝を本気で狙ってるレベル」で、単純に練習密度にはかなり差があるんだよ、と熱く語っておられました。
当時のPL、桑田・清原に、立浪なんかがいた時代ですね。池田高校には元巨人の水野とか。
・・・なにしろ、どんだけスゴい練習なんだろう、と思ったものです。

で、さらに後年、かつてのPLや池田高校に準じるレベルの高校野球部出身の方にお話しを伺う機会があったのですが、氏いわく、

“いやぁ、言っても高校の部活だからね。プロレスの道場なんかはこんなもんじゃ無いらしいよ”

とのこと。

さすがにプロの世界になるとハンパじゃないんだな、と思ったものです。
実際プロレスのトレーニングは非常にキツいものだそうで、ぶっちゃけ何人も死んでたりしますからね。

しかしながら、さらにさらに後年、某プロレス団体の取材をする機会が有りまして、選手の皆様にインタビューなどしたのですが、選手の皆さん口をそろえて“新人時代はキツかった・・・”と仰る中、ある陸上自衛隊出身の選手いわく、

“いやぁ、言ってもスポーツですからね。自衛隊のときの訓練に比べたらさほどでも無いですよ実際”

とのこと。

なにがいいたいかというと、自衛隊最強。

もうすぐ選挙だってことで。

10年ちょっと前、ある「国会議員」のセンセイを取材する機会があったのですが、取材後に秘書の方との雑談で聞いた話。
聞いたというか「聴いた」という感じで、こちらは専ら秘書女史の話を拝聴するばかりだったのですが、いわく、

・ウチのセンセイは、小学校入学時の「将来の夢」の時点で「総理大臣になる」と書いていた

・その後も同様の質問に対して「総理大臣になる」以外の答えをしたことがない

・受験も、就活も、友人も、恋愛も結婚も出産も、全て「総理大臣になる」ためにはどうすべきか、で決めてきている

・逆に「総理大臣になる」ために不要だと思ったことを切り捨てるのに一切躊躇が無い。

・とにかく、人生全てを「総理大臣になる」ことに捧げてきている

とのこと。
「総理大臣」になって何をどうするどうなる、とかってことは一切考えず、とにかく物心ついてから政治家になって「総理大臣になる」ことだけを考えて生きてきている、それ以外は一切考えない、という。
すげぇ話だなぁ、と思ったものですが、秘書女史いわく、

でも、政治家っていうのはそれくらい…ちょっと狂気を感じるくらいでなきゃ・・・

とのことでした。
この秘書女史はオレの人生で出会った女性の中でベスト3に入る美女でしたが、遠い目でひとりごちでおりましたよ。

その善悪や功罪はともかく、政治の世界っていうのはある意味で格闘技のそれに近しいんだなぁ、と思ったものです。これくらいでないとピラミッドの頂点にはたどり着けないものなのかもしれません。
このセンセイの場合は家柄もさほど良いわけでもなく、っていうか貧農の出で苦労されたという話だったりしたと思うので、なおさらそうなんでしょう。
肉食系・草食系とか言われますが、この世界は100%こういう肉食系な人たちでひしめき合っているんですねきっと。いやぁ、スゴい世界です。甘い世界では無い。

ところで当のこのセンセイ、取材後数年は順風満帆だったものの、後年なにやらコケてしまわれまして、現状ちょっと「総理大臣」どころか政治家であり続けることも難しいかな、という状況です。
っていうか、正直な話、とっくに引退したのかと思ってました。

ところが、こないだ今回の「立候補者」リストを見たら、普通に立っておられて驚きました。
満面の笑顔の写真があった。ずいぶん老けたなぁ、と。

メガネ。

ここ1、2年で視力がやたら減退しました。それも左目だけ。
さきほど視力測定してきたのですが、右目は0.7くらいで、左目については具体的数値は聞きそびれたものの、「右目より6段階ほど悪い」とのこと。なんだかよくわかりませんが、とにかく、あまりよろしくない状況だってことだけはわかります。。
※今ちょっと試してみたのですが、まっすぐ前に左手を伸ばすと、手首くらいのところがもうボケてしまいます。

ところで、この7月に免許の書き換えをしなきゃならんのですが、そこで思い出したことがあります。前回の書き換え時、視力のところで引っかかりまして、何度か試みた挙句に殆どオマケのような感じで通してもらったのです。
小声で、今回だけだかんね!的なことを言われた気がします。

あれから視力が回復したとも思えず、どころか前述のような状況ですので、恐らくこのままでは書き換えをパスできなかろう、ということで・・・先ほど「視力測定をした」と書きましたが、実は、一念発起してメガネを作りに行ってきたのでした。

生まれて初めてのメガネですので、やることなすこと初めて尽くしで、妙なアレですが、面白い経験をしてきたなぁ、という感じでします。
っていうかメガネって10万くらいすんのかと思ってたら、安くてビックリしました。今回は要するに免許書き換えさえクリアできればいいだけの用途ですので、とにかく安けりゃOK、という大前提だったのですが、6千円とちょっとってのは予想外でした。
しかも、店に行って、1時間後くらいにはもう渡してもらえちゃうのね。
そんなもんですか。

あとレンズがプラスチックで驚きました。レンズってガラスじゃ無いんですか、と聞いたら、メガネ屋のアンちゃんはちょっと笑ってた。これも、へぇ、そんなもんですか、と。

さらに、
“お客様は生まれて初めてのメガネでらっしゃるので、きっと最初は掛けると気持ち悪くなったりなどされると思います。そんなこんなでもし掛け心地が悪かったり、どうしても気持ち悪い感じが続くようでしたら、2回までは再測定&レンズ交換も無料ですので”
なんて言われました。
そんなものなの?マジで?という感じ。これも含めて総計6千円ちょっとってか。世のメガネ屋はそんなんでやっていけるんでしょうか。薄利多売も極まれりです。

有難いことにオレには今のところ老眼の波は押し寄せてきてませんので、免許書き換えの時に世話になるだけで済みそうな按配ですが(ってもちろん免許に「条件:眼鏡等」がついたら、運転時には掛けますよもちろん)、これも思うに時間の問題なんでしょう。

恐ろしいことです。

沖縄と、都下の件について。

オレが平和で幸福な旅をしている最中、沖縄と都下とで悪魔的キチガイがそのキチガイっぷりを発揮して蛮行に及んだ由。よっぽどのことが無きゃ「殺す」って とこまでなかなか至らないものですが、この2匹のキチガイの場合、それは沖縄では「性欲」、都下では大きく言えば「嫉妬」ってなことになるのでしょうか。 いずれにしてもまずその矛先狂ってるな、と。

都下の件では、被害者の方は今現在で「危篤」と報ぜられています。できるならば、元通りに戻ってほしいと思います。肉体的にも精神的にも。
…しかしまぁ、ちょっと前にAKBの娘が似たような被害に遭ったばかりです。このことから運営側はなにも学習しなかったのですね。
そもそも握手会ありきのアイドルなんてのが本道であるはずが無いのです。舞台と客席、テレビの向こう側とこっち側、という具合に、超えられぬ敷居が存在し て初めて「芸能人」なはずです。握手やら「手渡し」やらが常態化したらその瞬間に「ファン」と「芸能人」という関係性は瓦解します。偶像ってのは手の届か ないところにいるからそれでいられるのですよ。
そんなことは恐らく百も承知なはずの運営側、それをあえて無視して、より安直に儲けようとガンバっちゃったわけですね。
この方らもキチガイですね。

沖縄の件…昔、在沖海兵隊員の黒人×2人とよく遊んだ時期がありました。こいつらはまごうかたなきアホでしたが、善良なアホでした。一人はいっときホームシックで大変だったっけなそういや。
なにしろこの善良なアホ2人、沖縄で米兵がなんかやらかす度に “ひとりバカが出てくると、オレらもみんな同類だと思われる。まぁ思われても仕方ないのだけど、やっぱしそれはつらいことだ” とよく言ってたものです。

…そう。ひとりがなにかやらかすと、みんな同類だと思っちゃうのですよ。それは仕方のないことです。諦念を以てそう思う次第です。

都下の件によって、アイドルオタクの人はこれからしばらくは肩身の狭い思いをすることになるのでしょう。「しばらく」で済めばいいですが。

沖縄の件では、基地反対の意見がまた盛り上がるでしょう。あったりまえで、オレだって沖縄に住んでたら皮膚感覚でそう考えるに違いありません。同胞がレイ プされて殺されてんのに怒らず悲しまない日本人はいません。とうとう大統領までが哀悼の意を表明、なんて記事がありました。タダごとじゃ無いって証明です が、だからって被害者は戻ってこない。

あと、キチガイキチガイと連呼しましたが、なにより恐ろしいのは、もしかしたらこの2匹が「キチガイ」でないかもしれない、ということです。正常な判断力の持ち主がこういう蛮行に及べてしまうとしたら、それが一番怖い。
できればキチガイであってほしい、と思う次第です。オレなどと同質同類な「人間」であってほしくない。