まだまだ映画の話止まず。

1日、3日、4日と、やたら原田知世さんの「時をかける少女」での白ブルマーについてばかり触れてしまいましたが、なんでこうもしつこくこの件に拘ったかというと、要するにアタマにキてるからです。いかにもお菓子系オタの好みそうなカッコを知世さまにさせるんじゃない!と。
大体、知世さまは、どちらかというとセックスアピールの強くないタイプだと思うので、ああいうカッコは私的にムカつくばかりでなく、女優としても、また「時を・・・」の場合作品としてもあまり得策な志向ではないと思うのですが、どうでしょうか。


あまりワタシはいわゆる女性芸能人にあこがれたりということがありません。
決してホモではないのですが・・・これは皮肉などではなく、アイドルのファンクラブに入ったりだとかという心理が全く理解出来ない。タレントさんにムネをトキメかせたりという事が全くありません。いや、批判・否定してるわけではなく、ホントにそうなんだから仕方が無いです。
繰り返しになりますが、決してホモではないのですが、むしろワタシは、男優さんの方に関心が行き勝ちだったりします。
例えばミフネ、三船敏郎。
無断リンクは憚れますのであえてアドレスは記しませんが、三船敏郎公式サイトの中にある「PHOTO ARVCHIVES」をご覧頂きたい(右側フレームから行って下さい)。あまりのカッコよさにドキドキしてしまいます。決してホモでなくとも。
軍隊時代の写真からはなんとなくナルシストな感じも伺えますが、映画界に入ってからのオフショットなどからは、精神的な器の大きさ、「大人」の風格を感じさせます。
ちなみにNO.22の写真に出ているお子さん、真中は三船史郎さんですね。
「酔いどれ天使」の、闇市をナワバリにするヤクザ・松永、「野良犬」の若手刑事・・・若きミフネの輝きっぷり・・・オーラというんでしょうか、これはもう不世出ではなかろうか、と思います。こんな人はもう二度と出ないんじゃないかと思います。
原田知世さまの白ブルマー同様、当サイト管理人はミフネについても非常にハラたってる事があります。
「ここ最近、ミフネへの評価が不当に下がってる」ということです。
黒澤作品でしか見るべきものが無い、だって?いやいや「無法松の一生」もよかったですよ。
先般なくなられた岡本喜八作品でも、その魅力は遺憾なく発揮されておりました。
ちゃんとメを開けて観ろ!と言いたい。
晩節を汚した、みたいないわれ方をされることについても、ワタシは彼とは私的には全くもって無関係ですが、非常な憤りを感じます。
デコちゃんこと高峰秀子さんも、車椅子生活してる晩年のミフネを掲載した写真週刊誌に対して憤っておられました。ワタシも全くもって同感です。
ミフネの芸能界、映画界への功績は、仮に彼がどんなにムチャクチャな人間だったとしても、もはやそんな私事によってどうこう変わるようなヤワなもんじゃないはずです。
ましてやミフネは見かけとはウラハラ、非常に生真面目な人だったそうです。
なにが問題なんだ?愛人つくって奥さんのとこを飛び出したりしたから?・・・表現者・制作者と言われる種類の人の仕事は、そういう私事で評価を左右するべきでは無いと思うんですけどね。
生真面目な性質から、彼は仕事に対しては非常に誠実だったと言われています。
それはスクリーンを通しても伝わってきます。黒澤作品での彼の「仕事」は、全身全霊を賭けて誠実に臨まなければなしえないレベルですよ。
「赤ひげ」しかり、「白痴」しかり・・・全ての作品での彼のパフォーマンスから、その生真面目さ・誠実さが痛いほど伝わってきます。
ミフネのご令嬢、三船美佳さんは、オヤジが残した諸作品を観たりするんでしょうか。
16歳くらいで結婚されたんですよね。
で、ダンナは当時で既に40歳過ぎてた、とのこと。
ダンナは美佳さんに初めて出会った時
「ボクたち、もしかしたら将来結婚することになるかもしれないね」
と言ったとか。
40歳過ぎのオトコが、16歳の娘に、初対面でこういうことを言うってのはどーなんでしょうか。
逆抜き不意討ち斬りで斬られてしまえ、と思ってしまいました。
知世さまに白ブルマー着用を命じた責任者である大林監督の作品には、なかなか目立つ男優さんが少ない感がありますが、そんな中岸辺一徳氏は魅力的でした。
しかし、やはり氏の作品は、「少女」がイイですね。
これだけ「少女」を魅力的に描いた監督は、考えてみたら氏以外見当たりません。
そういやhiguchinsky氏は大学時代、氏を礼賛しておりました。
また、大学を卒業した後、当サイト管理人は某都内CATV局に入社したのですが、そこでの先輩に、かつていわゆる大林組で撮影助手したことがある、という方と、監督助手したことがある、という方がおられました。
彼らはそろいも揃って二名とも酒グセがよろしくなく、下っ端社員であったワタシはその「後始末」に毎晩悩まされるばかりだったのですが、いいかげん酔いが廻ってくると両名とも決まって大林批判してたもんです。
「あのロリコンジジィ!」とか言って。
この際ロリコンであろうが無かろうがどうでもいいです。その作品が魅力的であれば。
しかし、彼らのようにいざ直接的な制作側にまわってしまうと、作品そのものを楽しみきれなくなってしまうわけですね。
これは、まぁプロであるがゆえ仕方ないことではありますが、確かに悲しいことではあります。
突然ですが、こないだ、久々に池部良氏のエッセイを購入いたしました。
実は当サイト管理人は氏の著作のファンでもあります。
先日(と言ってもずいぶん前の話ですが)、氏の「渇いた花」のビデオを借りまして、ビックリ。
こんなにダイコンだったの!?と。
小津作品「早春」では気づきませんでしたし、考えてみたらこれ以外の氏の出演作品を観たことが無かったのですが、いやはや、ダイコンっぷりにビックリでした。
誤解の無いようにここに書きますが、ワタシはダイコンであることは、それ自体では決して悪いことではない、と思っています。
ミフネも考えてみればダイコンって言えばダイコンです。
原節子さんも、どっちかって言えばダイコンの部類に入るような気がします。
でも、役者というものは、ダイコンか否かで評価されるべきではない、と思ってたりします。
少なくとも、それ以外にも評価のファクターは沢山あり、もっと言うと、ダイコンか否かというのはあまり重要な要素ではないように思われます。
「早春」では、浮気して奥さんに逃げられるサラリーマンという、あまりにもサエない役どころでしたら、なんだか妙にハマっていて、なんというか、ウレシかったです。
そういえば、小津作品では、サエないオトコの方が輝きますね。
これについては長くなりそうなので後日。

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