予言的中して亀田が勝ちました。

亀田3回TKO新王者/ボクシング
<ボクシング:東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇横浜文化体育館
 日本ボクシング界期待の新星、「浪速の闘拳」亀田興毅(18=協栄)が王者ワンミーチョーク・シンワンチャー(28=タイ)に3回TKO勝ちして王座を奪取した。

そんなわけで、亀田が勝利、3RTKOという見事な勝ちっぷりでした。
韓国のボクシング界は、一時よりマシとはいえ以前壊滅的な状況だそうで、東洋太平洋の王者も現在ただひとり。当サイト管理人が一番よく知ってる時代にはほぼ全階級が韓国人王者だったことを考えると隔世の感があります。
東洋太平洋(OPBF)加盟国の中でも一大勢力だった韓国が没落したことで、OPBFそのものの全体レベルが低下しているのかもしれません。
でなければ、あのレベルの選手がチャンピオンになれてるハズがない、と。
昨日というか今朝方も書きましたが、あのチャンプ、ワンミーチョーク・シンワンチャーというのは一体ナニモノなんでしょうか。


亀田選手は非常に立派に、よく戦いました。
1R、最初のダウンを奪った左ショートは実にきれいなカウンターでした。
その後も実に冷静に、あせらず慌てずよく攻めました。
で、3RTKO勝ち。これはなんら責められるべきものではなく、亀田は立派なOPBFフライ級新王者です。
また、まだまだこれから伸びるであろう才能を感じました。
しかし、こういうマッチメイクで、本当に良いのか?
ここで東洋太平洋王座を与えることが、本当に亀田にとってプラスなのだろうか?
ボクサーの育成方法には幾通りもルーチンがありまして、確かに亀田のようにキャリアスタート時にいわゆる「噛ませ犬」と対戦させつづけるというやり方もあることはあります。
かのジョージ・フォアマンも、キャリア当初はそういう類の試合を重ね、満を持してフレージャー戦に臨んでいます。
だから、亀田も、これでいいのかも知れません。
要は、世界チャンプになればいいんです。さすれば、それまでの過程が如何様であろうとも全て肯定されます。
亀田はこれで8戦8勝(7KO)無敗。
ただ、なにしろ相手が相手なので、決して8戦分のキャリアは積まれていません。
例えば今日の試合でも、殆ど打たれなかったので、打たれた時の対処などを確認することは出来ませんでした。
これから、経歴にキズがつかないように苦心しつつマチメイクがなされ、少しづつ上記の様な「キャリア」が積まれていくことになるかと思います。
その道程において躓くことなく、どうか順調に成長していって欲しいと思います。
ゆめゆめ、ちょっと予想外に強い相手と対戦し、(勝敗に関係なく)ブザマな試合っぷりを見せてしまったりすることの無いよう。
タダでさえお茶の間の信用の無いプロホクシング界ですから、ここで亀田が妙な試合でもしちゃったら、「なーんだ、やっぱし単なる話題づくりのみの選手だったんだなぁ」引いては「ま、ボクシングなんてそんなもんだ」みたいなことになって、100年に及ぶ日本プロボクシングの歴史に終止符がついてしまいます。
信用を失ったコンテンツは、現代日本においては、速攻切られてしまいます。

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