やんぬるかな。

「むかつく」発言の裁判員「大人げなかった」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091120-OYT1T01204.htm
・・・なんだ、これって、「男性(50代)」の発言だったのか。勝手に2、30歳代くらいを想像してました。
なんなんだこのオッサンは。アホか、いいトシして。
マトモなヤツなら誰でも
> 女子高生=当時(15)=に対する強姦(ごうかん)致傷
したヤツに対しては「むかつく」という感情を抱く。
これは至極当然、あったりまえの話である。
だからこそ、
> 社会紛争の解決手段の一つであり、ある一定の権威を持つ第三者の判断に紛争当事者を
> 従わせることにより紛争を解決させる(wikiペディアから引用)
・・・こういう場でのこの発言にはまったく意味が無い。
むかつくような犯罪なのは自明であって、その上でどうか、という判断が法廷で行われる全てである。
誰だって「むかつく」か「むかつかないか」って言われりゃむかつくに決まってるんで、そんなこたぁ法廷という場ではこの際どうでもいいのである。本来。
むかつくとか、むかつかないとか、そういうことで物事が決する場ではないし、そんな場であってはならない。被告はあくまでもその罪状においてのみ裁かれるべきで、決してそのパーソナリティを云々すべきではない。くそれが裁判であり法廷という場である。
こんなこともわからんと50年も生きてきたんかこのオッサンは、と。


個人的にオレは、他者から偶さかに与えられただけの「権威」をカサに上からモノを言うヤツは嫌いである。
オマエは偶々クジに当たったってだけじゃねぇか、と思う。
この「、むかつくんですよね」のオッサンや、
> 「裁判長ならああいうことは言えない。ストレートに言えるのは裁判員制度のおかげだと思う」
とかマヌケなことをホザいてる「〈3〉男性(54)」のオッサンのようなヤカラは、個人的には、嫌い、嫌い、大嫌いである。なんのつもりになってんだこいつらは、である。
クドいようだが、感情をストレートに出してしまっての判断を避けるための場が「法廷」である。
個人的な感情でいえば、麻原も宅間も宮崎某も、即死刑!だけども、そんなことじゃ法治国家として成り立たないからこその「神聖なる法廷」であって、そこが疎かになると、法治国家としての根幹が瓦解する。中世の魔女裁判じゃないんだからね。
人が人を裁く際には、できるだけ直截的な感情は排されなければならない。それは大変困難なことではあるが、必須である。
ええ、ええ、それは難しいことです、だからこそ司法試験の合格率も低いわけでね。それなりの資格が問われて当然、という。
 
 
しかし、そもそも、なんだって「裁判員制度」などという、中途半端で、ある意味愚直な制度が出来たのか。
いつの国会で成立したのか、悲しく且つ恥ずかしいことにオレはついぞ知らない。不明を恥じるばかりである。
まぁ今となっては、やんぬるかな、である。

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