内藤、亀田、ポンサクレック(亀田VSポンサクレック観戦記)。

2010年3月27日に行われたボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ、同級王者の亀田興毅と暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカムの一戦は、2-0(114-114、116-112、115-112)の判定でポンサクレックの勝利となりました。

・・・老いたりといえどもポンサクレックに一日の長あり、です。全盛期には及ばない出来で、さらに「不幸な」バッティング減点などあったりしたものの、
やはり亀田のような正直なスタイルの選手には磐石。どうやられても、どう動かれても、絶対に負けない、という坩堝に、亀田をいとも簡単に引き込んでしまい
ました。

前述しましたが、ポンサクレックも小松戦などの頃、いわゆる全盛期と比べると衰えが目立つちました。大き目の左ストレートを打つ際にややバランス
が乱れる感じがありましたし、亀田の非常に雑な右ジャブ連打を捌ききれずに下がってしまう場面もしばしば。

ただ、そういうフィジカル面の衰えを補って余りある、非常に老獪な、正に「職人芸」を見せてくれました。