今日は高峰秀子さんのお誕生日です。

今日3月27日は高峰秀子さんの誕生日なんだそうです。確か東日本大震災を知らずに亡くなってて、享年が80ナンボだったはず、というようなことでちょっと調べたら、ご存命なら今日で99歳、つまり来年は生誕100年ってことになるんですね。

どの出演作もやたらめったら名作揃いな高峰秀子ですが、オレ的には「綴方教室」が印象的です。子役時代ですね。そりゃもう名演でした。

四つ木の川っぺりのあたりが舞台のおはなしですが、この界隈の街並み及び主人公の少女の家のボロさに驚愕します。誇張でもなんでもなくあのあたりは、っていうか当時の東京下町はどこもあんな感じだったそうですが。

当作のベースとなった「綴方」を書いた少女は、原作本の印税をまるっきりもらえなかったりなど紆余曲折、様々な経験を経て、最終的には共産党員になられた由。

関係ないですが共産党っていえば、落語の「寝床」で、雇用主である旦那さんのヘタクソな義太夫を毎度ムリヤリ聴かされるのに辟易した番頭さんが、あげく

“とうとう共産党に入っちゃいました”

っていう下げのやつがありますね。

志ん朝だったと思いますが、今それで演ったらちょっと炎上しちゃうかもしれませんね。

っていうか当時は大丈夫だったんですかね。

共産党についてはちょっと置いといて、とにかく来年は高峰秀子生誕100年です。

高峰秀子はあまり知られていない作品の中にやはりやたらめったら佳作が埋もれています。

「愛の世界 山猫とみの話」とか「花つみ日記」とか「虹立つ丘」などはもっと評価されて良い。これらは日本国民必見だと思います。

あと「秀子の應援團長 」って作品があるのですが、クレジットを見るとスタルヒンだとかタイガースの景浦将だとかが出てるんですよ。出てるどころか普通にプレイしてる由。もはやプロ野球アーカイブとしても超絶貴重です。

高峰秀子はナントカってプロ野球チームの応援団長。わけわからん設定ですが、これまた名作らしいんだよな。

またまた関係ないですが「エノケンのホームラン王」って作品では、巨人の川上哲治が「若手スター」として出てます。もちろんプレイシーン、また結構な割合で芝居シーンもあります。これまた貴重。でも芝居はヘタ。

とにかく、生誕100年記念ってことで、どっかでまとめて特集上映されませんかね。