我が愛する沖縄・オキナワの話。

沖縄は北谷のバス停当サイト管理人はかつて「オキナワ」に関するWebサイトを作り、運営しておりました。純然たる個人サイトで、手前勝手にオキナワについてモロモロ紹介したりしておりました。
「おりました」と書きましたが、サイトそのものは今でも残ってまして、閲覧可能ではあるのですが、ゆえあって更新は残念ながらストップ中。
しかし、だからと言ってオキナワに対するワタシの「愛」が冷めてしまった、とか、そういうことはなく、多忙ゆえに一時ほどの頻度では無いにしても、ヒマとカネさえあればいつでも・どこからでもまた赴く気マンマンでおります。
※左の写真は、沖縄は北谷です。クリックすると別画面で大きな写真が出ます。


ところで、大橋巨泉氏は、決してオキナワに行くことは無いそうです。
先の大戦時のことを思えば、気軽にオキナワに行ったりなど出来ないし、するべきではない、というポリシーだそうです。
ワタシはこの10年で22回ほどオキナワに行き、都度、長くて1ヶ月ほど長逗留したりしてますので少々矛盾もあるやとも思いますが、この意見には同意できる部分も多いです。
ワタシの作ってたサイトに「はじめに」ということで、以下のような一文をのせていました。
以下そのまま引用。
最近は真夏の時期だけでなく、沖縄には、いつでも観光客がいっぱいです。
国際通りを歩いてると、みるからに観光客、という人の多いこと。

確かに沖縄には、観光地として観るべきものが非常に多いです。
広い空に、青い海・・・。また、そういう観光客のための、お土産屋さんに、ホテルもたくさん。
観るべきものに、観に来る人達を受け入れるもの、と、観光地としての完璧な機能をみせる、現在の沖縄の姿が、そこにあります。

しかし反面、沖縄に住み、暮らしている人達が、私たち内地からの観光客に対して、ある種の微妙な感情を持ってらっしゃることも、私たち内地の観光客は感じることができます。
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内地、及び私たち内地の人間は、沖縄及び沖縄の人達に対して、歴史的にもかなり苛烈な仕打ちをしてきました。これは紛れも無い事実です。古くは、琉球政府に対する搾取、そして第二次大戦。
・・・恥ずかしながら最近までよく分かってなかったんですが、私たちは実は加害者だったんですね。

こういうホームページを開設しちゃうくらいですから、私は沖縄が大好きです。
でも、沖縄の人は、・・・もしかしたらそうじゃないのかもしれない。
そう思うのは、決して「沖縄の人達が過去の諸々を根に持ってるにちがいないから」ではなく、私などがそういう過去の諸々を見つめることも無く、ホントに単なる「観光客」としてしか沖縄を見てないから、のような気がするのです。
本当のところ、沖縄は、単なる観光として、なんにも考えずに訪れたりしちゃいけないところのような気がしちゃうんです。
って言うか、我々内地のニンゲンは、それほどまでに厚顔無恥で良いのだろうか、と。

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だから・・・ホントに「だからこそ」なんですが、このホームページでは、あえて他のどこにでもある「観光地」に向けるのと同じような目線で、沖縄に取り組んでいきたいと思います。
あくまでも、なにも意識することなく、沖縄を見ていきたい。あえて。

私などが安直に「贖罪」めいたことを口にしたりすることの方が、我が愛する沖縄に対して礼を失することになるような気がするんです。
そんなに私はエラくない、と。
また、どんなにえらそうなことを言ったって、所詮は「単なる観光客」でしかないんだし。

このホームページでは、あえて他のどこにでもある「観光地」に向けるのと同じ目線で、沖縄にとりくんで行きたいと思っています。
胸中に、大いなる尊敬と畏怖(?)を秘めて。
・・・これをモノしたのがもう5年くらい前で、なんだかキザなこと書いてますが、概ね現在でもその意見そのものは変わっておりません。
以前、県議会議員選挙の真っ只中に訪沖したことがあったのですが、各候補の公約が大同小異、ほぼ皆さん同義の内容のものがひとつだけありまして、大変・・・なんというか、ビックリした記憶があります。
「内地企業の侵略を阻止します!」
というものでした。
表現は様々でしたが、間違いなく「侵略」という言葉を使ってた方もおられました。
確かに内地からの大資本が来たら、県内の企業にはそれに相対するだけの力があるはずもなく、それは「侵略」以外のなにものでもない・・・これは事実かもしれません。
同時にこの「侵略」というのが、これが県民の皆さんの本音かもしれません。
県民の、というか、県そのものの持つ本音かも。
オキナワというところは、非常にアクが強いというか、単なるサラッとした観光地である以上の空気があるところです。
最近、観光リピーターや、移住希望者も増えているとのことですが、そのキモチ、めちゃめちゃよく分かります。
現にワタシも、ついこないだまで、本気で移住を考えてたりしました。
2、3回オキナワに赴くと「サラッとした観光地」以上の部分に否が応でも触れることになったりします。
その結果が移住への希望(羨望)であったりするわけでしょうが、思うに、・・・これはまぁオキナワだけに限った話ではありませんが、そうそう簡単に、「観光」以上のレベルで深部に入っていくべきではないような気がします。
移住を考える前に、もう一度、内地人として考えるべきことがいろいろありますよ、きっと。