セルフ手術。

先だってにも書いたようにここ最近は角栓やらデキモノの膿etcを抽出する動画が我がTLに横溢しておりまして、一種のASMRとして就寝時のおともになってるわけですが、そういや昔オレ自身にも斯様なデキモノができて往生したことがありました。

オレの場合はおケツでした。大学4年の頃でした。最初はある種の違和感がある、という程度だったのですが、やがて日を追うにつれ、椅子に座るなんてもっての外、普通に歩くのもままならず、というレベルにまで到達してしまいました。

トットと医者に行けば良かったのですが、ちょうど卒業制作作品の制作真っ只中でそれが叶わず、ゆえに放置してたら、いよいよ動けないレベルになりました。

もう息するのも痛い、でも息をしないと死んじゃう、さあどうする?みたいな。

ああ、オレは痔持ちなのか、手術しなきゃダメなのか……と腹をくくったのですが、とにかく一度見てみようってことで恥ずかしながら鏡でおケツを見てみました。

そしたら、おケツの横っちょに、デカいデキモノが出来てた。

ああ、これが痛みの原因か、ってことはとりあえず痔ってわけじゃないんだな、と、わずかながら安心したりしたのですが、それでも痛いものは痛い。

でも当分医者に行くヒマは無い。

で、どうしたかというと、自分で肥後守で切ったんですね。

ブラックジャックも砂漠の真ん中で自分で腹を切って寄生虫だかなんだかを取り除いたりしてました。エキノコックスでしたかね。なにしろブラックジャックにできてオレにできないはずはない、という判断です。

※もしかしたら「肥後守」を知らない方もおられるのかもしれませんが、刃渡り10cmくらいの折りたたみ式ナイフっていうか趣としてはほぼ「短刀」です。

そりゃもう空前絶後の激痛でした。

で、スサマじい量の血と膿が、大げさでなく「噴出」しました。

激痛と大量の出血etcで、一瞬気が遠くなりました。失神するときってこんな感じなんだな、などと考えた記憶があります。

しかし、その激痛の波がいったん過ぎ去ったら、もうそれまでがウソのように痛みが引きました。

こんなことならトットと切っちゃえばよかったなぁ、と思ったものです。

ただ後で聞くと、医者行ったら麻酔してもっとラクに且つアッという間に切って膿etcを出してくれる&ヘタに汚い刃物etcで切ったりすると化膿しておケツ丸ごと切除しなきゃならなくなる、とのこと。

やっぱし無理してでも医者に行った方が良いと今は思います。

そういや10年くらい前、シーズン野田という方が脇の下にデカいデキモノができて往生しておられました。

医者行きたいけど保険証がないからどうしよう、などと悲しいことを当時おっしゃってましたが、その後どうなったんでしょうか。

この数年後、弊社アシスタント女子も同様に脇の下に巨大なデキモノができて、医者に行ったらこの部位には様々な神経や太い血管があるので手術はそこそこ難しいとか言われた由。

なんにしても早めの受診を、と思います。オレのおケツは今は結構です。